三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が傘下の三菱UFJ証券について、米証券大手モルガン・スタンレーの日本法人との合併を検討していることが3日、分かった。実現すれば、大和証券に肉薄する国内第3位、法人向け業務では国内最大級の証券会社となる。米金融危機が日本の証券再編にも波及し始めた格好だ。 すでに米金融危機で経営不安に陥ったモルガン米本社と三菱UFJは資本業務提携で合意しており、日本国内の証券業務でも関係を強化する。三菱UFJ証券は債券の引き受けなどに強みをもち、モルガン日本法人のモルガン・スタンレー証券(東京)は、機関投資家向けの資産運用や不動産ビジネスが得意だ。 両社が接近するのは、営業・顧客基盤の相互活用や、業務の効率化を進める狙いがある。国内の債券分野でトップの三菱UFJグループと、投資銀行業務に強いモルガンが組むことで、「相乗効果が働く」(三菱UFJ関係者)との思惑もある。ス