M2Mとは,機械と機械がIPネットワークを介して相互に通信し合う通信形態を指す言葉である。ここで言う「機械」とはパソコンやサーバーといったコンピュータだけでなく,工場の工作機械,自動販売機,監視カメラ,ビルの空調管理システム,POSレジなど広い分野の機器を指している。 こうした機器が通信機能を備えることは,特に目新しいことではない。コンビニのPOSレジが売り上げデータを本部に送っているし,街頭にもPHSや携帯電話モジュールを内蔵した自動販売機がある。 だが,こうした機器が持つ通信機能は,これまで主に機械と機械の間を1対1で結ぶ回線を利用していた。例えば,同じコンビニ店内でもPOSレジと電子マネー読み取り装置は別々の回線につながっている。つながる先も,コンビニ本部や電子マネーの運営会社と別々である(図1)。利用回線はISDNなどが主流のため,帯域が細く,通信料金も割高である。 M2Mでは,こ
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