松代大本営地下壕の工事を担当した「西松組」の表記がある「移入朝鮮人労務者名簿」(手前右)と、「半島人輸送資料」(同左)の写し。創氏改名した朝鮮人の名前や住所、年齢などが記載されている(画像の一部を加工しています) 太平洋戦争中、松代大本営地下壕(長野市)など県内各地で労働に従事した朝鮮人の名簿が存在することが21日、分かった。戦時動員などで同地下壕建設に携わった朝鮮人が大半を占める2600人余の名前や住所、年齢などが記載されている。同地下壕建設の関係でこれほどまとまった人数の朝鮮人名簿が見つかったのは初めて。専門家は、名簿を基に本人や遺族をたどるなど調査を進めることで、当時の労働実態を明らかにできる可能性があるとみている。 国学院大(東京)の上山和雄名誉教授(71)=日本近現代史=が1990年代初頭に米国議会図書館で発見し、写しを取って保管していた。 名簿の多くは「帰鮮関係編纂(さん)」と