人生は映画にたとえられることがある。それは誰でも、人生で何度かは、映画のようなドラマティックな出来事に出くわすからだ。 僕にもある。かつて、クソ上司から「俺の代わりはいないが、お前らの代わりはいくらでもいる……」と言われた時、僕はその言葉があまりに現実離れしていて、映画みたいだと思ってしまったものだ。 端的に言えば「社員は捨て駒」。ハラスメント要素しか見出せず、しかるべき窓口に訴えていいレベルの酷い言葉。だが、今は、この言葉に感謝すらしている。なぜなら、上司=会社という組織の本質の一端を見事にあらわしているからだ。会社は、どれだけそこで働く社員を大切にしていたとしても、時と場合によっては、会社を守るために見捨てることがある、ということを。 上司の言葉こそ「会社の本音」だった 「お前らの代わりはいくらでもいる……」 このクソ上司の言葉は、《絶対にしくじってはいけない》とされていたトップ案件で