週刊コミック編集部を舞台にした松田奈緒子による漫画『重版出来!』(小学館)が、黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎、安田顕、荒川良々らのキャスティングでドラマ化され話題を呼んでいる。先日12日の初回放送は平均視聴率9.2%とまずまずの数字だったが、ネット上での評判はすこぶる良く、今後同ドラマの注目度は上がっていくのかもしれない。 そんな『重版出来!』は、週刊コミック誌「バイブス」編集部に配属された黒木華演じる新人編集者の黒沢心が、さまざまな困難に見舞われながらもそれらを乗り越えていくことで一人前の編集者として成長していく姿を描いた物語だ。作品のなかでは「編集者」という人たちが、作家にとって大事な味方であり、漫画がつくられていく過程において重要な役割を担うということが熱く描かれているのだが、実際に漫画を描いている当人からしてみると、現実は『重版出来!』に描かれているような綺麗ごとばかりではない