昨年5月5日、群馬県で、ラフティング中に男子大学生が亡くなった。日本有数の激しい流れと言われる、みなかみの利根川の中でも随一の「激流ポイント」で、ボートは転覆。インストラクターや同乗していた友人らは助かったが、その大学生は激流に飲まれてしまったのだ。一浪して東京大学に入った1か月後だった。 実は、転覆の瞬間を捉えた映像が残されていた。そこから、「不幸な水難事故」とは片づけられない、様々な事実が判明した。20年間死亡事故がなかったみなかみの川で起こった悲劇は、本当に「事故」だったのか。(2月24日OA「サタデーステーション」) 埼玉県の本田啓祐さん(当時19)は、昨年5月5日、大学の友人らと6人で群馬県みなかみ町の利根川でラフティングに参加した。ちょうど1か月前、母親と収まる写真は、東京大学の入学式の時に撮られたものだ。 啓祐さんたち6人は、新歓行事でみなかみ町に来ていた。午後2時すぎ、家族