――ホンダジェットを使って、個人利用だけではない新しいビジネスが立ち上がる可能性はあるか。 藤野社長:ビジネスモデルとしては、「フラクショナル・オーナーシップ」という売り方も考えている。1機を4人程度の複数オーナーが所有する仕組みで、ちょうどクルマでいう「カーシェアリング」みたいなものだ。小型ジェット機は毎日使うものではないので、空いている時間を各オーナーが融通し合う。そうすると、1人当たりの購入価格も安くなり、維持費も4分の1になる。これまで小型ジェット機はセレブやトップマネジメントなどのごく一部のモノというイメージが強かったが、この仕組みを使うことで利用できる人の母集団を増やしていければと思う。普通の人がどんどん使い始めればコストが下がるはずだ。 通常のエアラインだと、空港でチェックインしてセキュリティー検査があり、国際線はパスポートまでチェックを受ける必要がある。その点、小型ジェット