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ブックマーク / wallstny.exblog.jp (5)

  • 「Japan as No.3」 | ウォールストリート日記

    もちろん、GDPの日中逆転は以前から予想されていたことであり、FTも、8月18日の記事「China at Number Two...and Counting(中国が第二位に、そして一位も)」や、7月30日の記事「China closer to becoming second-largest economy(中国、世界第二位の経済大国に迫る)」の中で、「北京と東京では、事をしたり足つぼマッサージを受けたりするコストが大きく違うという実態を反映した『PPP(購買力平価)』ベースで見ると、中国は10年ほど前に、とっくに世界第二位の経済大国になっている」と指摘していました。 WSJの記事の中でも、国民一人辺りのGDPでは、(人口が中国の10分の1である日は)今でも中国を大きく引き離しており、生活水準も日の方が、比較にならない程高い。 しかし、1990年から2009年にかけて、中国が平均年率1

    「Japan as No.3」 | ウォールストリート日記
  • 金融機関の「尊厳死」? | ウォールストリート日記

    昨年9月の金融危機の発生から、世界中でどのようにして同様の危機の再発を防ぐかという話がされていますが、最近イギリス政府が提案している案は、なかなか物議を醸しているようです。事態はまだ流動的ですが、提案内容がなかなかラディカルなものであるようなので、簡単に取り上げてみたいと思います。 10月20日にFinancial Timesが報じたところによると、Bank of England(英中銀)総裁のMervyn King氏は、銀行を「公共目的の強い部門」と「リスクの高い部門」に分離することを提唱しているそうです。 King氏のアイデアの背景には、銀行を「Too big to fail(重要過ぎて潰せない)」存在でなくすことがあるそうで、言い換えれば「小さくして潰せるようにする」という事かもしれません。経済が金融ビジネスに大きく依存しているイギリスにおいて、中央銀行からそのような提案がされるとい

    金融機関の「尊厳死」? | ウォールストリート日記
  • ウォールストリートの歴史的1ヶ月 | ウォールストリート日記

    2008年9月は、ウォールストリートの歴史に長く記憶される月になりました。問題が現在進行形であり、一つのエントリーにまとめるにはあまりに大きく深い内容ですが、足元の流れ、問題の根源、投資銀行の将来などについて、可能な限り簡潔に、書いてみたいと思います。 まず月初に、アメリカ住宅金融最大手、Fannie MaeとFreddie Macの、5000億ドル(約53兆円)に及ぶ国有化が発表されました。両社は、銀行などから住宅ローンを買い取り、それを証券化して債券市場に売却することで住宅金融を支えてきた機関であり、そこから生まれたモーゲージ証券市場も、米国債の市場を上回る規模に発展していました。 その両社が、事実上救済が必要な状況にまで追い込まれたことで、住宅バブル崩壊の問題の深さが改めて浮き彫りになったわけですが、これは文字通り、第一幕に過ぎませんでした。 9月14日の週末には、経営危機が噂され

    ウォールストリートの歴史的1ヶ月 | ウォールストリート日記
  • ウォールストリート日記 : 「ファンド主導危うい」のなぜ?

    いつもアメリカの、しかも最近ではPE業界の話ばかり書いていますが、先日の日経新聞にちょっと気になる記事があったので取り上げてみます。10月17日の日経朝刊1面にあった、「北朝鮮リスク下の株高、米景気への楽観前提に-ファンド主導、潜む危うさ」という記事についてです。 以下はその日経新聞の記事からの抜粋です。 -------------------- 株式市場で再び強気論が増えてきた。ニューヨーク・ダウ工業株三十種平均が初の一万二〇〇〇ドル乗せに迫り、日経平均株価も十六日に五カ月ぶりの水準まで上昇した。片や原油や金などの商品相場は失速気味。米国景気への楽観論が世界の株式投資のリスクを小さく見せている。 (中略)要因は三つ。第一に商品先物に投資していたヘッジファンドや商品投資顧問(CTA)のうちマザーロックやアマランス・アドバイザーズなど著名業者の解散・解体だ。「次はどこか」とおびえた資金は商品

    ウォールストリート日記 : 「ファンド主導危うい」のなぜ?
  • 「MBO」の違法性? | ウォールストリート日記

    先週から出張していて日語を書ける環境になかったのですが、ようやく日語機能を獲得したので、ひとつ先日気になったネタについて書いてみます。9月3日にNew York Timesに載っていた記事の中で指摘されていたことなのですが、LBOの際に会社のマネジメントが買収の主体となる「MBO(マネジメント・バイアウト)」は違法性が高いのでは、というものです。 MBOはご存知の通り、LBOファンドが被買収企業の経営陣を仲間に引き入れてレバレッジド・バイアウトを行うスタイルのことで、80年代にアメリカでジャンクボンドを利用して頻繁に行われたLBOの形態です。 最近では日に進出してきた大手の米系ファンドが、「日の企業カルチャーに照らして日でのバイアウト案件はMBOが中心になるだろう」と述べていたと記憶していますが、そんな形である意味大手LBOファンドに「お墨付き」をもらっているMBOの問題点につい

    「MBO」の違法性? | ウォールストリート日記
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