東日本大震災から1カ月余りが経ち、東京・銀座の夜も閑古鳥が鳴いている。30年以上にわたりクラブホステスやママとして銀座の夜を見つめ、現在、銀座7丁目で経営するクラブが12年目となる15日、店を閉めた。(夕刊フジ) 「バブル崩壊やリーマン・ショックでも、こんなことはなかったわ」と嘆くママ。女のコの質は高級店並みの品の良さを保ちながら、キャバクラの気さくさを併せもち、客単価が1万数千円とリーズナブルだった同店は、ここ2~3年の不景気風の中でも客が途絶えたことはなかった。 ところが、震災以降は、何人もの上得意の取引先が被災。その上、首都圏の余震や計画停電で「今は、飲んでる場合じゃない」という不安な空気が常連客の足を遠のかせた。 10年近く働く売れっ子ホステスは「昼の仕事に戻るか、銀座を離れて小料理屋かスナックを出すか」悩んでいる。 近隣の寿司店主が言った。 「もともと今年に入ってから銀座は不景気
今週のコラムニスト:レジス・アルノー パリにモンパルナス・タワーが完成したのは1972年。フランスで一番高い超高層ビルとして、街の中心部に誕生した。この建物は当時、現代化への道をひた走る「新生フランス」をリードする「新生パリ」のエスプリのシンボルして期待された。それは「ほかの先進工業諸国に遅れを取るものか」という意思表示だった。 だがその外観はといえば、六本木ヒルズよりはややマシという程度の醜悪さ。時とともに、モンパルナス・タワーは大きな過ちだったことが明らかになってきた。パリの景観を壊しているのだ。 パリは歴史的に「平ら」な都市だ。太陽の光はまっすぐ地面に届き、木々はすくすくと育つ。たちの悪い旅行会社にそそのかされでもしない限り、モンパルナス・タワーを訪れる日本人観光客などいないだろう。パリにはこんなジョークもあるくらいだ。「パリで最も美しい景色は、モンパルナス・タワーからの眺め。なぜか
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