新型コロナがもたらしたのは、経済危機だけではない。ステイホーム期間だった今年4〜5月、全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は前年より2割から3割多かった。「DV被害者は逃げてください」が被害者救済のための基本的な方針だが、コロナ禍ではそれも難しかっただろう。では、加害者はどうだったのか。そもそもDVの加害者は変われないのか。加害者プログラムを今年卒業し、DVや虐待に悩む人たちのための団体を立ち上げた夫妻の話から始めよう。 妻を叩いても「DV」の自覚はなかった 引き金はいつも、取るに足らないことだった。 「カレーには福神漬けとラッキョウ。とんかつにはソース。くだらないことなんですが、こういった約束事が守られていないと、何度言えばわかるんだとイラついてしまって」 DVの元加害者、中川拓さん(52)はそう振り返る。1年間通った加害者プログラムを今年2月に卒業。現在は宮崎県西都市で
女性への暴力根絶に向け、新しい組織が発足する。 政府が、DV(ドメスティックバイオレンス)や性暴力への対策を強化するため、新たに内閣府に「男女間暴力対策課」を立ち上げることがわかった。 社会の中で、DVや性暴力対策への関心が高まっていることを受け、政府も対応にあたる組織を強化する形。 対策課は、29日の閣議で決定され、10月1日に立ち上がる予定で、子どもや若者向けの啓発活動や被害者の支援センターの強化などに着手する。
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