アニメーション監督/JAniCA代表理事・入江泰浩 ロングインタビュー!(アニメ・ゲームの“中の人”第6回) 「鉄コン筋クリート」がアニメーターとしての転機、今後数年で新たなオリジナル作品も ──キャリア上、転機となったお仕事はありますか? 入江 「鉄コン筋クリート」の原画をやった時ですね。30代半ばのころだったと思うのですが、原画で参加して、西見祥示郎さんの作監修正を見た時に、「アニメーターとしての原画の描き方は、これまで間違っていたんだ」と気づき、そこからアニメーターとしての進路が180度変わりました。自分の原画の描き方というのが、まるっきり違うものになりました。この経験がなかったら、「ソウルイーター」の原画を1人で描き切ることはなかったと思います。 ──アニメーターとアニメーション監督に必要な資質とは何でしょうか? 入江 アニメーターに関しては、自分が走ってる時や、がっかりしている時