"Acting is re-acting" --- シャーリー・マクレーンが「自らを語る」というテレビ番組の中でそう言っていた。 トークショーのQ&Aコーナで、俳優志望の青年から「共演者がヘボだったらどうしますか?」と聞かれて答えた言葉だ。「演技(acting)とは反応すること(re-acting)です」という意味で、共演者を無視して自分だけいい演技をしてもしょうがないというような話が続いていたと思う。ジャック・ニコルソンは毎回違う演技をしてくるので、それに答えることが楽しみであるというエピソードも披露していた。 しかし、これは明かにもっと深い意味がこめられている。「全ての行動(acting)はみんなが自分にしてくれたことから成りたっています(re-acting)。自分ひとりが何かするように見えてもそれは幻です」という哲学的な意味にもとれるし、「人がgiveしてくれたものに答えることが人生