本アピールは、音楽、映画、演劇、写真、文学等をあつかうフランスの雑誌『レザンロキュプティブル(Les inrocuptibles)』2004年2月18日号に掲載されたものを今年5月、当ブログ筆者が配布用に翻訳したものである。フランスでこのアピールが発表された状況は、大阪府をはじめネオリベラリズム政策が進行する現在の日本のそれと無縁ではないだろう。雑誌『レザンロキュプティブル』は、The smithやレナード・コーエン、ゲンズブールといったアーティストのトリビュートアルバムのプロデュースでも世界的に知られており、やや乱暴に説明するならばフランスのロッキングオン、スタジオ・ヴォイスいったポジションであろう。8000名を数える本アピールの署名者のなかにはジャック・デリダ、エティエンヌ・バリバール、フランソワ・オゾンなどの著名人から、教員や研究者、ジャーナリスト、弁護士、写真や映画、演劇などの芸術