福井県越前町は1日、同町小曽原の山林で、山菜採りに来ていた同県越前市の女性(76)がクマに右太ももをかまれた、と発表した。一緒にいた夫(74)がクマの頭をけると、クマは山中に逃げたという。夫は山菜採りのため、裏側に滑り止めの金属が付いた地下足袋を履いていた。女性は市内の病院に運ばれたが、50針縫う全治2週間のけがを負った。 同町によると、クマは体長約120センチで成獣のツキノワグマとみられる。夫婦は同日午前10時ごろ、山道で休憩している時に突然襲われたという。一帯では毎年数回、クマの目撃情報があるという。