「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態 [編]宮台真司、辻泉、岡井崇之[掲載]2009年10月25日 男らしい欲望を欠く「草食系男子」が増えた、と言われる昨今。そんな時代における「男らしさ」とは何かとの問いを、10人の学者たちがポピュラー文化の特徴的な事例から考察した。格闘家の身体感覚や心的活動にみる男性性。ホストクラブで「いい女」として演出される客と、客をもり立てつつ「貢がれる男」として振る舞うホストのジェンダーパフォーマンス。時代と共に「男のロマン」から「オタク趣味」へと周囲の見方が変化した「鉄道趣味」が象徴するもの。それぞれに学術的なジェンダー論として語るのではなく「文化事象」として見る切り口が楽しい。