ネットブックを巡るPCメーカーやライバルらの動きが、Microsoftの築いたWindows帝国の業界支配を崩すのではないかという見方が出てきている。PCメーカーのOSプリインストールPCに対してWindowsをライセンス提供することで安定した収入を築いてきた同社だが、昨今の金融危機による消費低迷とより低価格なネットブック製品の台頭、そしてLinuxがこうした低価格システムのOSとして再び注目を集めるようになってきたことで、中長期的にMicrosoftの体力を削り続けていく可能性が出てきたためだ。 ネットブックの台頭とPC市場の縮小 ノートPCの低価格化はここ数年の傾向だが、その方向性をさらにはっきりとさせたのが2007年末に登場した台湾ASUSのEee PCだ。700-1000ドル台の価格レンジが一般的だったノートPCの市場に、OLPCやClassmate PCの200ドルというレンジに