家族から性虐待を受けるという信じられない被害。その被害者の私の願いは戸籍名変更でした。 加害者の扶養に入っている子どもという身分の私は、その家に生まれ落ち、尊敬も敬愛もできない親に食べさせてもらっている生活がとても苦しかった。加害者が社会的に世間体を保つために、私は家庭の奥深くで沈黙を強いられてきました。 性暴力の害は心と感情と脳にダメージを与え、他人に見えない深奥にある自尊心を侵食します。メスで切って見せることもできません。 自傷して自分で自分の血を眺め、痛みを確認し、自分を罰します。親を罰することが禁止されていたから、自分を罰するのです。 民事事件時効の20年が来た30歳の時は、膝をかかえたままやり過ごしました。 悔しさだけが体中を駆け巡る。 私に残された手段は、戸籍名を変えて加害者との関りを断つことしかありませんでした。 親と縁を切るということは、故郷を捨てることです。すべての血縁と
![祝! 戸籍名変更できました! 日本で3例目と4例目の人たちのこと。 - その後を生きる、矢川冬の場合](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/671659f5898890555d15984e3da0649f301aa722/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fy%2Fyagawafuyu%2F20200427%2F20200427222612.png)