将棋の第35期女流王将戦三番勝負(囲碁将棋チャンネル主催)の第3局は23日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、挑戦者で後手の香川愛生(まなお)女流二段(20)が里見香奈女流王将(21)=女流4冠=に116手で勝ち、対戦成績を2勝1敗としてタイトル初挑戦で女流王将を獲得した。里見は6月の女流王位に続く失冠で、女王・女流名人・倉敷藤花の3冠に後退した。 香川新女流王将は東京都出身、中村修九段門下で20年に女流プロ2級。一時奨励会員も兼ねて4級まで上がったが、当時の兼務禁止規定で平成23年、女流棋士に戻った。 24年春には立命館大学に入学。これを機に東京所属から関西本部所属に変わり、今期は倉敷藤花戦でも挑戦者決定戦まで勝ち進むなど成長を見せている。 香川女流二段は「初タイトルがとれて非常にうれしいです。初挑戦だったので失敗してもいいと思って気楽な気持ちで楽しく指せました。自分の将棋がさせました」