イギリスのロンドンにあるシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が毎年発行する、世界各国の軍事情勢を記した年次報告書「ミリタリーバランス」。これをどう読み取り、理解すべきかを、二つの新聞社の例を見比べて考えてみたいと思います。 先ずは朝日新聞社の週刊誌「AERA」より。・・・記事タイトルの後半部分を見た瞬間に首を傾げる人も大勢居るかもしれませんが、取り合えず本文を読んで見て下さい。 中国空軍の作戦機が「急減」 米国は売り込みを狙うか? (AERA 2/25号)ロンドンにある「国際戦略研究所」が発行する年鑑『ミリタリーバランス』は世界各国の軍事力や配備を示す標準的資料として広く使われている。その2008年版が届いたのでさっそく目を通すと、中国空軍の作戦機数(爆撃機、戦闘機、攻撃機の計)が07年版の2643機から1762機に33%も急減していて、笑いを誘われた。 以前は逆の現象があった。04年