ここ数年でゲーム音楽のコンサートが一般的になっている。 超有名作はもちろん、知る人ぞ知るみたいな作品のコンサートも開かれていて、年一回の日本青年館が楽しみだった頃から比べると驚きの状況だ。 最近は映像を流しているところも多く、ゲームの映像に合わせてコンサートの音楽が流れる形態のものも多い。 しかしこの形式、コンサートとしては破綻している。 観客は映像にばかり目がいきそちらの内容に集中する。 流れている音楽はただの環境音だ。 ゲームの音楽そのまま流してもいいし、生演奏でなくてもいい。 ただ、映像があるコンサートは無いコンサートに比べてウケがいいという現実がある。 演者としても、好きな演奏ができるし、聴いてもらえなくても金は入ってくるからまあいいやということになり、単なる映像鑑賞会になっている。 映画館で名シーン編集版の映像を見ているのと変わらないのに、コンサートを銘打たざるを得ない現状に寂し