ストライキにより、全館臨時休業となった西武池袋本店。抗議しているのは、そごう・西武労働組合員=2023年8月31日、東京都豊島区 - 写真=時事通信フォト ■米ファンド傘下に入っても、先行きは厳しい 9月1日、セブン&アイ・ホールディングスは、米投資ファンドであるフォートレス・インベストメント・グループへの“そごう・西武”の売却が完了したと発表した。当初、セブン&アイは、2023年2月1日の売却完了を目指した。しかし、そごう・西武の労働組合、近隣地域(豊島区)など利害関係者との調整は難航し、売却の完了は7カ月遅れた。 【この記事の画像を見る】 売却が遅れる間、“物言う株主(アクティビスト投資家)”として知られる米国のバリューアクト・キャピタルは、セブン&アイにコンビニ事業への集中や経営陣の一部交代を求めた。セブン&アイを取り巻く状況は厳しさを増し、一部債権を放棄してまで売却を完了する事態に