じつは mixi の「インディアンスピリット」というコミュニティで「リトル・トリーという本」というタイトルのトピックがたっていて、そこで『リトル・トリー』という本についてさまざまな意見があることをたまたま通りがけに読んで、あれが作られたリアリティーなのだというほんとうのことが知らされていないままだったことにいささか驚愕して、ぼくも年齢を考えずに、「あの本は自伝ではなく、小説家が頭のなかで創りだした作品なのだ」などといくつか発言したりした。トピックは、『リトル・トリー』という本が、白人至上主義者で極右のKKKの人間によって書かれた小説であることにたいする驚きとためいきにそこかしこであふれ、「それでもあの本は美しいのだ」「書いた人間を見ないで本だけを見よ」といった発言が飛び交っていた。 この本(The Education of Little Tree)にたいするぼくのスタンスははっきりしている