安倍晋三元首相(当時67歳)が銃撃され死亡した事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)が事件前日、岡山市で安倍氏を襲おうとした計画について「持参した手製銃に銃弾を装塡(そうてん)して狙っていた」と供述したことが、捜査関係者への取材で判明した。演説会場の施設に到着する安倍氏を屋外で待ち構えていたと説明したことも明らかになった。 山上被告は「施設内に入った」とも供述したが、安倍氏に近づけず計画は失敗。詳細な行動は防犯カメラ捜査などで明らかにならなかったが、捜査当局は発射の準備を整えて執拗(しつよう)に安倍氏を狙っていたとみている。