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イラストで正しく理解するTLS 1.3の暗号技術 初めに ここではTLS 1.3(以下TLSと略記)で使われている暗号技術を解説します。 主眼はTLSのプロトコルではなく、「暗号技術」の用語の挙動(何を入力して何を出力するのか)と目的の理解です。 実際にどのような方式なのかといった、より詳しい説明は拙著『図解即戦力 暗号と認証のしくみと理論がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(暗認本)や『暗認本』の内容を紹介したスライドや動画などの資料集をごらんください。 なお表題の「イラストで」は数式を使わないという程度の意味です。 TLSで守りたいもの TLSはコンピュータ同士が安全に通信するための規格です。 主に人がブラウザを介して「https://」で始まるWebサイトにアクセスするときに利用されます。 安全に通信するためには、通信内容が盗聴されても情報が漏れない機密性が必要です。 それから通信が改
Key features Clear output: you can tell easily whether anything is good or bad Ease of installation: Works for Linux, Mac OSX, FreeBSD, NetBSD and WSL/MSYS2/Cygwin out of the box: no need to install or configure something, no gems, CPAN, pip or the like. OpenBSD only needs bash to be postinstalled. Alternatively a Dockerfile is provided or you can just use docker run --rm -ti drwetter/testssl.sh F
Trust & Safety On-the-go. TLS Inspector lets you verify website certificates on your iOS device.
Eric Rescorla (RTFM), Nick Sullivan (Cloudflare), Christopher Wood (Apple) の各氏とともに、SNI を暗号化する TLS 拡張を提案する Internet Draft を提出しました。 Encrypted Server Name Indication for TLS 1.3 アナウンスのメールにあるとおり、すでに NSS / Firefox と picotls / H2O で実装作業が開始されており、今月開催される IETF 102 で相互運用試験を行うとともに、標準化にむけた議論を深める予定です。 スノーデン事件以降、広範囲におよぶトラフィックモニタリングによるプライバシー侵害の懸念が明らかになるとともに、できるだけ多くのインターネット上の通信プロトコルを暗号化することが求められるようになってきました (参考: R
先週スウェーデンのKistaで開催された第5回QUIC Interimで、ハンドシェイクプロトコルの再設計案の採用が決まりました。 提案者として、その背景にある考え方を整理したいと思います。 ▪️提案内容 詳しくはDesign Docを見てもらえばいいとして、ざっくりいうと、TLSスタックをふたつに分割し パケットはQUICがレイアウトしたバイト列をTLSスタックが提供するAPIを使って暗号化注1して生成 ハンドシェイクメッセージについては、平文のメッセージをTLSスタックとQUICスタックとの間で交換し、QUICスタック側で上記手法によるパケット化暗号化を行う というものです。 これにより、たとえばサーバがハンドシェイク時に送出するパケットの構造は以下のようにかわります。 図1. 従来方式 図2. 新方式 赤は難読化(つまり正当なパケットと攻撃との区別がつかない)、黄は未認証の暗号化(通
【変更履歴 2018年2月15日】当初の記事タイトルは「いまなぜHTTPS化なのか? 技術者が知っておきたいSEOよりずっと大切なこと ― TLSの歴史と技術背景」でしたが、現行のものに変更しました。現在GoogleではWebサイトのHTTPS対応と検索結果の関係を強調しておらず、本記事の趣旨の一つにも本来は独立した問題であるSEOとHTTPS化を関連付けるという根強い誤解を解くことがありますが、当初のタイトルではかえってSEOとHTTPSを関連付けて読まれるおそれがあり、また同様の指摘もいただいたことから変更いたしました。 HTTPとHTTPSは、共にTCP通信上で動作します。したがって、いずれもTCPハンドシェイクで通信を開始します。 HTTP通信の場合には、このTCPハンドシェイク直後に、HTTPリクエストとレスポンスのやり取りが始まります。このHTTPのやり取りは平文通信であり、途
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