【土屋亮】JR九州の唐池恒二社長は8日、長崎県や佐賀県を通る新しい観光列車を、2014年以降に走らせる構想を明らかにした。今夏から、ルート策定などの作業を急ぐ。 具体的なルートはこれから詰めるが、大村線(早岐―諫早)、筑肥線(姪浜―伊万里)、唐津線(久保田―西唐津)で検討する。九州新幹線は、佐賀を経由して長崎方面まで延びる計画で、今後の観光需要の高まりも見込んでいる。 唐池社長は朝日新聞のインタビューに対し「九州に観光列車はあと1〜2本つくれる。沿線住民の盛り上がりをみて決めたい」と話した。九州を一周する豪華寝台列車「ななつ星」が今年10月に運行を始めるのに続けて、鉄道ファンの取り込みをねらう。 JR九州の観光列車は現在、「ゆふいんの森」など9本。しかし、長崎県や佐賀県は通っていないことから、エリアを広げる。