自民党の石破茂幹事長に大逆風が吹き付けている。安倍晋三政権が、経済再生策「アベノミクス」や、中国や北朝鮮への外交・安全保障手腕などで評価が高まるなか、石破氏の党運営や国会対策、選挙対策に対しては、党内で不満が募っているのだ。安倍首相との不仲説もやまないなか、かつて週刊誌に「石破氏のタニマチ」と報じられた人物が詐欺容疑で逮捕された。永田町では、石破氏の将来を心配する向きもある。 《大阪府警捜査4課は13日、東日本大震災の仮設住宅への融資名目で知人から現金をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで大阪市内の会社役員A容疑者を逮捕した。震災以外の名目も含め、計約3億円をだまし取ったとみて調べている。A容疑者は『だましたつもりはない』と否認している》 先週半ば、こんなニュースが流れた。よくある詐欺事件だが、大阪の報道関係者は「A容疑者は昨年11月、週刊文春が『石破氏のタニマチ』として報じた人物。こ