男子棒高跳びの世界記録を35回塗り替え、「鳥人」の異名をとるセルゲイ・ブブカ氏(50)が、反政権勢力と治安部隊の衝突が続く祖国ウクライナに「五輪停戦」を呼びかけている。 同国オリンピック委員会の会長を務めるブブカ氏は19日、ツイッターに「対話は力であり、暴力は弱さだ」「ウクライナの選手はソチで平和に、そして敬意をもって戦っている。暴力の居場所は世界にない」「すべての当事者に呼びかける。五輪の伝統を思い出してほしい。武器を置くのだ」と書き込んだ。 「五輪休戦」は古代五輪以来の伝統。国連総会は昨年11月、ソチ五輪とパラリンピックの期間中の停戦を加盟国に求める決議を採択している。 ブブカ氏が21年間保持していた室内世界記録の6メートル15は2月15日に破られたばかり。屋外記録の6メートル14は依然として世界記録。(ソチ=駒木明義)