パブやビール、のどかな田園風景、シェークスピアの芝居…。古き良きイギリスの象徴は、どのように人々に受け入れられてきたのだろうか。『パブとビールのイギリス』の著書がある、イギリス文化研究者の飯田操(みさお)氏(69)(広島県三原市在住)のもとをたずねた。飯田氏は、釣りを題材に自然の美しさや心の安らぎを説き、「釣り人の聖書(Bible)」と評された『釣魚大全』の翻訳者でもある。飯田氏が説く「イギリスらしさ(Englishness)」とは――。 パブと市民社会 イギリスに行けば、都市でも農村でもたくさんのパブがあり、週末ともなるとビールの入ったグラスを持った大勢の人でにぎわいます。パブとは「パブリック・ハウス(public house)」の略。16世紀から「公共の用に供する建物」という意味で使われていた言葉ですが、酒場の意味で使われるようになったのは19世紀から。1859年発行の俗語辞典が最初の
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