日本大学の名誉教授(77)が指定暴力団山口組の元幹部から2千万円を借りた問題で、日大は10日、名誉教授の非常勤講師の職を解雇したと発表した。総務省も委嘱していた行政相談委員を9日付で解嘱した。 日大の法学部教授ら6人でつくる調査委員会が10日、名誉教授と面会して事実確認をした。大学によると、名誉教授は教授だった10年前と8年前に1千万円ずつ元幹部から借金し、返済していないことを認めた。「脇が甘かったと思い、非常に後悔している」と話したという。 名誉教授は12~13年前に、香港で経営する投資会社のパートナーを介し、元幹部と知り合った。後に暴力団関係者とわかったが、ときどき会食した。「借りた金は投資会社に使った」と説明したという。 日大は「大学の名誉を著しく傷つけた」とし、名誉教授の1年契約だった日大大学院非常勤講師の職を解いた。米倉久邦広報部顧問は報道陣に対し、「把握しようがなかった。遺憾と