大関照ノ富士が横綱白鵬を破り、勝ち越しを決めた。これでかど番を脱出。勝ち名乗りを受け、30本の懸賞の束を受け取った。この中には1本、「イチジク浣腸」の懸賞がある。毎日必ず、照ノ富士の取組を指定して懸けられているのだ。 なぜ、照ノ富士にイチジク浣腸なのか? 実は、腹痛がきっかけで生まれた縁がある。 昨年春場所11日目のこと。おなかを下していた照ノ富士は腹に力が入らず、魁聖に寄り切られた。敗戦後の支度部屋で「力を入れているときに出そうで…」とぼやいた。土俵下に控えている時にもよおし、トイレに行きたくても行けなかった。力が入らない。「入れたら出ちゃうじゃん。勝っても、出たらおかしいやろ」と熱弁した。 この様子を、イチジク浣腸を販売するイチジク製薬の社員が、新聞記事で知った。 特定の力士への「指定懸賞」を検討していた同社は、「おなかつながり」で支援を決めた。おなかを下していたのが照ノ富士で、便通を