仙台市青葉区の低層マンション。2LDKの一室に、一畳分の鉄道模型のジオラマが置かれている。川村広和(ひろかず)さん(34)と早代(さよ)さん(34)が、2人でゆっくり作り上げた。 大学時代、演劇サークルで知り合った。互いに好意を寄せながら、思いを伝えられずに卒業。広和さんは東北大学で研究職に就き、早代さんは実家のある埼玉県所沢市に残った。 6年前。サークルの同級生に背中を押され、早代さんが電話をかけた。「元気にしてる?」。メールを交わすようになり、1年後に初めてのデート。「また会おう」。広和さんの言葉で交際が始まった。 週末、東北新幹線の「はやぶさ」が2人をつないだ。早代さんは社会人になってから、鉄道旅行が趣味に。同じ時を過ごすうち、広和さんも電車好きになった。ホームで新幹線を待つ時間も、2人にはデートだった。 まもなく、広和さんは仙台市の自室にジオラマのボードを買った。最初に楕円(だえん
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