アーティストの聖地・アトリエに写真家・久家靖秀が訪れ独特の視点でフォーカスを当てた写真集『Atelier』。 「価値を創造する現場=アトリエ」という概念でまとめられた本書には日本のアート界を担う偉才たちの「現場」が色彩鮮やかに、活き活きとした匂いを放ち、見る者に迫ります。 プライベートであった空間に、久家の視点を介すことで新しい空気が流れ、「現場」が存在する豊かさを教えてくれます。 自由な部屋。 何をしても良い、汚しても、壊してもいい。寛容な場所。 そこにいるのはアーティストを精神的に支えたり、 実務を支えるスタッフの存在。 ちゃんとしていない皿、変なマグカップ。 あるいはアトリエを離れて、 作家が自分の作品を他の協力者を得て実現する現場。 どこに行ってもあるのは、電気ドリル、 かならずあるのはmakitaのねじ回し。 ―久家靖秀(あとがきより) 収録作家 香月 泰男(洋画家) 会田 誠(