通常、人生の不幸や幸福は、運命です。避けようがありません。 僕の内面世界には、神のような絶対的存在が認識されているので、そういった、避けられない不幸や、降ってきた幸福を自己消化することができます。神がいるのだから、運が良かった悪かったという概念が、内面世界に根付くのです。 けれど、多くの日本人は、不幸に見舞われればこう嘆きます…… 「なぜだ!?」。 それが単なる偶然出会っても、何かしら理由がないと日本人は不幸を受け入れられません。「私のどこが悪かったのだろう?」などと、考えてしまうのです。そして自分は大して悪くもないのに、「自分のここが悪かったからこんな不幸な目に逢ってしまったんだ」と考えてしまいます。 でも普通の不幸なんて、適切な支援者が適切なタイミングでいれば、すべて避けられたはずです。たまたまその支援者がよそ見していたり、疲れていたりして、不幸に見舞われること。それはただの運が悪かっ