改正臓器移植法の成立により、「脳死は人の死」を前提に、本人の意思がわからなくても臓器提供が可能になったことを受け、朝日新聞が全国世論調査(電話)を実施したところ、「脳死は人の死」とすることへの賛成は40%、反対は39%で、意見が二分されることがわかった。本人意思が不明な場合や15歳未満の場合でも、家族が同意すれば臓器提供できるように条件が大幅に緩和されたことには、7割が賛成した。 「脳死は人の死」とすることには、若い世代ほど反対が強い。60代では賛成44%、反対28%なのに対し、30代では賛成38%、反対43%。また、臓器提供の条件緩和に「賛成」という人の中でみても、脳死を人の死とすることには「反対」が31%いた。 現行法は「臓器移植の場合に限り脳死は人の死」と定めており、「脳死は死」と扱うことは死生観にもかかわることから、慎重な議論を求める意見が少なくなかった。1年後の改正法施行に向