新旧の地図を見比べると地形の変化がよく分かる。歴史上の事件の謎解きのカギは地図に載っている。戦前・戦時中には時局を反映した地図が描かれた。―地形図読解の基本から、珍しい地形を記載した地図まで掲載。 第1章 地図の読み方(基礎知識)(「地図」とは何だろう?―三次元を二次元に バーチャル世界への入り口―地図投影法 ほか) 第2章 地図から自然を読む(断層と隆起・地熱発電の国―ニュージーランド 扇状地―琵琶湖西岸 ほか) 第3章 地図から歴史を読む(自然堤防上の遺跡―荒川の低地の遺跡分布と地形 源平合戦―逆落としと鵯越え・源義経 ほか) 第4章 地図の歴史(古代から近代に至る世界の地図 日本の古地図 ほか) 西ヶ谷 恭弘 (ニシガヤ ヤスヒロ) 歴史考古学者。神奈川県横浜市生まれ。専修大学法学部卒業。月刊『歴史手帖』編集長、東京都荒川区史編さん委員、土浦城発掘調査団長、古河城発掘調査団長、江戸城