高谷史郎の活動を紹介する個展『高谷史郎 明るい部屋』が、12月10日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。 国際的な芸術家集団ダムタイプの芸術監督として、パフォーマンスやインスタレーションの制作に携わり、映像、照明、グラフィックや舞台装置デザインなどを手掛けている高谷。個人名義では映像作家として自然環境や物理現象への洞察に基づく作品や、音楽家など様々なジャンルのアーティストとの協働作品を制作しており、近年は光学的な関心から写真シリーズも発表している。 光学装置「カメラ・ルシダ」を意味すると共に、哲学者のロラン・バルトによる写真論『明るい部屋』から名前を取った同展では、カメラの原点となる仕組みをシンプルな手法で構成したインスタレーション『Camera Lucida』や、初公開の新作『Toposcan』などを紹介。また、高谷にとって活動の原点であるという写真映像の歴史を、東京都写真美