菅原文太さん=2013年に農園で撮影(写真部・馬場岳人)この記事の写真をすべて見る 菅原文太さんが2014年11月に81歳で亡くなってから、ちょうど5年が経った。映画「仁義なき戦い」「トラック野郎」シリーズで知られ、出演した映画の数は250本以上。誰もが認める戦後の日本映画界を支えた名優だが、09年に山梨県北杜市で農園を開いて農家になることを宣言。2012年に俳優業からの引退を表明した。 【写真特集】農園で作業する菅原文太さんと妻の文子さん だが、都市を離れた場所で農業をしていたからといって隠居生活を送っていたわけではない。若いスタッフを雇って無農薬農業の実践家として“土”の改良に取り組み、11年に東日本大震災が起きてからは「命」をテーマに積極的に発言した。ときには、国会議員を怒鳴りつけたこともあった。俳優を引退した後、文太さんがやろうとしたことは何だったのか。妻の文子さん(77)に話を聞