「下校中に面識のない男に公衆トイレに連れ込まれ、無理やり、肛門に性器を挿入された」 「同級生の男子に手足を押さえられ、ズボンとパンツを下ろされて性器を露出させられた。助けを求めて叫んだが、だめだった。帰宅途中に一人で泣いた」 NHKが性被害に遭った男性292人にアンケートを行ったところ、回答してくれた人の約6割(178人)が、未成年のときに被害に遭っていました。また、そのうちの7割は被害を誰にも打ち明けていませんでした。レイプの被害に遭ったものの、性に関する知識がなく、重大な被害だと認識できなかったケース。幼いころから母親に何度も言われた“ある言葉”が、SOSを出すのをためらわせたというケースも。当事者たちの声から、“男の子”の性被害の実態や、SOSが出しにくい背景が見えてきました。 (報道局社会番組部ディレクター 竹前麻里子) 関連記事:太田啓子さんに聞く “男の子”を性被害の被害者にも