ブックマーク / book.asahi.com (6)

  • 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

    第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ

    文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
    AkaneSato
    AkaneSato 2023/05/29
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
  • 書評・最新書評 : 階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー - 渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■「真のエリートとは」を問う 実に挑発的な米国論だ。 貧困や格差に関するなら山ほどある。しかし、過去50年間に及ぶ豊富なデータを駆使して著者が描き出すのは、もはや同じ米国人としての行動様式や価値をほとんど共有しない今日のエリート階級と労働者階級の絶望的なまでの「断絶」だ。 そのうえで「勤勉・正直・結婚・信仰」という「建国の美徳」を保持しているのはエリート階級であり、幸福の基軸を成す「家族・仕事・コミュニティ・信仰」においても優れているとする。 かたやその対極にあって米社会の伝統的美徳を蝕(むしば)んでいるのが増加の一途を辿(たど)る労働者階級だと結論づける。 これだけでも物議を醸すのに十分だが、保守派(リバタリアン)の論客である著者は、その是正のために政府が介入すべしという、ヨーロッパ型の福祉国家の前提にある人間観や世界観を徹底的に批判する。日リベラル派も一考する価値はありそうだ。

    書評・最新書評 : 階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー - 渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    AkaneSato
    AkaneSato 2013/09/16
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2013041800002.html

    AkaneSato
    AkaneSato 2013/04/22
  • 湯浅誠「ヒーローを待っていても世界は変わらない」書評 面倒な民主主義と向き合う|好書好日

    ヒーローを待っていても世界は変わらない [著]湯浅誠 2008年末の年越し派遣村で村長として活躍した湯浅誠。彼は通算2年、内閣府参与を務め、現在は大阪を拠点に活動する。民間と行政を経験した湯浅が考える民主主義とは何か。橋下徹現象をどう見るか。 民主制は、どこまでも面倒くさい。多様な人々の異なる意見を闘わせつつ、互いに調整しなければならないからだ。しかし、特定のテーマに強い執着を持っている人ほど、「自分はわかっている」と思っているために、冷静に異なる意見を聞くことができない。相手をすぐに否定したがる。しかも粘り強く調整を行っていると、なかなか物事が決まらない上に、様々な妥協を強いられる。 すると、どうなるか。多くの人々がイライラし始め、「決めてくれ。ただし自分の思い通りに」と考えるようになっていく。ここに利害調整の拒否を伴うヒーロー待望論が出現する。 この現象は、政治システムへの不信と直結し

    湯浅誠「ヒーローを待っていても世界は変わらない」書評 面倒な民主主義と向き合う|好書好日
    AkaneSato
    AkaneSato 2012/09/25
  • コラム別に読む : 大富豪アニキの教え [著]兄貴〈丸尾孝俊〉 - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■昭和の共同体的な成功哲学 「ごく普通のダメサラリーマン」の主人公は、大富豪の日人「兄貴」に会いに、彼の住むバリ島に出かける。 書は“もしドラ”や“夢をかなえるゾウ”のように、小説を通してノウハウを学び取っていくタイプの成功哲学である。 “もしドラ”であれば、ドラッカーの経営学、“夢を〜”であれば、成功哲学の定番がベースにあるが、書のベースは実はビジネスとは関係ない。 「男気」という文字が印刷されたTシャツ姿の兄貴が説くのは「つながり・ご縁・絆」の大切さである。尊敬するのは詩人の相田みつをだという。つまりは“居酒屋のおやじの説教”なのだが、強いて言うなら“共同体主義”という考え方でもある。 共同体主義とは「自由主義」に対抗する政治思想で、家族や近所、宗教などの旧来の地域共同体を重視する考え方である。 ガッハッハと豪快に笑いながら説教をたれる兄貴は時折、音を漏らす。アメリカ的合理主

    コラム別に読む : 大富豪アニキの教え [著]兄貴〈丸尾孝俊〉 - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    AkaneSato
    AkaneSato 2012/08/10
  • 1