書いてあることは、おそらく田端さんや箕輪さんをツイッターでフォローしている人たちには特段目新しい話はなかったと思う。正直「ツイートの焼き直し」と思わなくもなかった。 しかし、私はこの本が「紙の本」として出版されたことに賛辞を送りたい。なぜなら本書は、いわゆる「社畜」と呼ばれる個の立っていないサラリーマンに向けて書かれた本であると同時に、企業の経営層に「これから田端信太郎みたいなサラリーマンがいっぱい出てきますけど、どうしますか?排除しますか?それとも活用(放置)しますか?」という意思決定を迫っているように思えたからだ。 サラリーマンがブランド人になれるかは組織に依存するここで私自身のバックグランドを簡単に説明すると、この3月までは上場会社の子会社の社長で、5月からJリーグクラブに勤務しているサラリーマンだ。それ以前には「SNS原則禁止」の職場(会社全体ではなく部門単体で禁止)にも勤めたこと