関東の利根川水系の浄水場で水質基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、埼玉県内の化学工場から原因物質とされるヘキサメチレンテトラミンの処理を委託された群馬県内の産廃処理業者が、利根川支流の烏川に排出した可能性が高いことが25日、埼玉県への取材で分かった。 県は、業者が中和処理などをしないまま流したとみている。厚生労働省は流入量を0.6~4トンと推計している。 ヘキサメチレンテトラミンは、浄水場で使われる塩素が加わることでホルムアルデヒドになる。同物質は工場排水を規制する水質汚濁防止法の対象外。 埼玉県はこれまで県内の11事業所を立ち入り調査、配管が破損し漏れ出たなどの異常は見つからなかった。