情報処理学会ソフトウェア工学研究会パターンワーキンググループの実践タスクの一環として開催されたJoshua Kerievsky氏の講演を聴講した。 講演ではソースコードの大規模なリファクタリングをうまく実施するための定石(典型的なパターン)を紹介していた。リファクタリングは保守性、可読性の向上を目的としたソースコードの整理であり、プログラムとしての振る舞いを変更せず整理する。リファクタリングパターンは、リファクタリングの定石であり、たとえば動作が誤っていないことを確認しながら少しずつ整理していく、というような方針を集め、文章化したものだ。 講演紹介ページの講演概要の後半にあるとおり、リファクタリングパターンは6個の戦略と6個の戦術から構成されていた。個々のパターンは際立って目新しいというものではないが、リファクタリングの方針として頭に置いておくと有益だろう。自身のリファクタリングを振り返っ