1964年10月10日~オリンピック開会式当日。田畑と四三は開始5時間も前から国立競技場に駆け付けていました。四三は背広姿にマラソン足袋といういでたちで、治五郎からもらったという手紙を田畑に渡します。そこには「是非聖火ランナーを!」と書かれていました。結局は坂井を認めざるを得なかったものの、やっぱり無念でならないようです。 その坂井は、逆に、なぜ僕が聖火ランナーなど務めねばならぬのか、といまだに不満を抱いていました。 その様子を見た四三は、ちゃんぽん屋のオヤジ(カンニング竹山)に頼んで大鍋に水をもらい、坂井に水をぶっかけます。 例水浴たい!何も考えずに走るがよかっ!! これで坂井は心機一転、何の迷いもなく走ることができたのだそう。 そんな坂井に聖火トーチを渡した女性ランナー・鈴木久美江(走り幅跳びの選手だがオリンピックには不出場)の随走者のひとりに、あの五りんがいたそうです。五りんはこれを