東京メトロと都営地下鉄のホームを隔てる壁の撤去工事にあたり、仮囲いを設置する作業員=16日午前2時34分、東京都千代田区の東京メトロ九段下駅で(中西祥子撮影) 東京メトロ半蔵門線と都営地下鉄新宿線の九段下駅で、両線のホームを隔てている壁が乗客の利便性を損ねているとして、壁の撤去工事が十六日未明に始まった。終電から始発の間に実施され、地下四階の半蔵門線押上方面ホームの壁を約三十メートルにわたって、鋼板やシートで仮囲いする工事が行われた。 撤去する壁はホーム延長二百十メートルのうち計約九十メートル部分。年内にこの部分の仮囲いを済ませ年明けから案内板や広告看板、天井部分などを取り外す。実際に壁の撤去を始めるのは来年四月からで、二〇一三年三月までに完了させる。改札がある地下三階コンコースの壁二カ所(計約二十五メートル)も撤去する。