乳幼児の誤飲には注意したいが、特にコイン型を含むボタン電池(以下、ボタン電池)などのアルカリ電池類は危険だ。今回、1歳以上の幼児が電池類を誤飲した場合に応急措置としてすぐにハチミツ(※1)を飲ませ、一刻も早く救急医療機関で治療を受けさせるべきという研究結果が出された。この記事は、ボタン電池誤飲の危険性と誤飲後の応急措置についての内容であり、医療機関搬送後の治療については述べない。 怖いボタン電池の誤飲 幼児は生後半年ほど経つと、何でも手にとって口に入れようとする。単4にしても乾電池は概してサイズが大きいので飲み込んでしまうことは少ないが、きらきらと金属光を放つボタン電池はデジタルカメラや電卓、ゲーム機などの玩具、LEDライトなどに広く使われ、約1〜2センチというサイズから食道に引っかかるなどすると極めて危険だ。 電池が体内に入ると胃酸などの消化液で外装が壊れ、中からタンパク質を溶かす性質の