「仮想化の製品選びの際には,電力対性能比を重視すべき。データセンターでラック内の空きスペースを物置にしているようでは駄目だ」。日本仮想化技術社長兼CEOの宮原徹氏は2009年7月29日開催の「仮想化フォーラム2009 Summer」で講演し,仮想化提案における“旬の構成”を実測データを交えて披露した。 宮原氏はユーザーからの要望として「『ラックの電源容量が40~60Aしかないが,サーバー統合を進めたい』といった声をよく耳にする」という。データセンターのラックは空いているのに,電源の容量不足でハードウエアを増やせない。そこで「まずは省電力型サーバーを選んで,性能が足りなくなった時点で別の手を考える」というアプローチが現実的だという。 省電力サーバーとして顧客に提案するのは,「今ならCPUにXeon 5500番台の低電圧版を搭載するエントリー機」。エントリー機のレンジで比較すると,低電圧版Xe