灼熱のアフリカを潤す「植物スプリンクラー」(1) 2008年12月 4日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) 1/3 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 食糧不足に苦しむ途上国は乾燥地域にあることが多く、高度な灌漑インフラも導入できずにいる。こういう状況に救いをもたらす可能性を秘めた技術が、名古屋大学の矢野勝也助教、および関谷信人氏の開発した「植物スプリンクラー」だ。今まであまり知られていなかった植物の生態を利用することで、安価に効果的な灌漑を実現できるという。矢野勝也助教に同技術の詳細をお聞きした。 マメ科の植物。キマメ(樹豆)という名称は、茎や枝が木のようになることから名付けられた。 植物の根は水を放出していた ──植物スプリンクラーという灌漑技術を研究されているということですが、これはどのようなものなのですか? キマメや牧草の多くは深