リハビリテーション医として半世紀近く高齢者医療に携わってきた日本慢性期医療協会の武久洋三前会長(80)。長年医療界に身を置きつつ、「長期入院が寝たきり高齢者を生む要因になっている」と訴え続けてきた。背景には、世界でも入院日数が突出して長いという日本医療の構造的問題がある。病院の実情と解決策を聞いた。(杉谷剛)
新型コロナウイルスの感染から回復するも、身体機能が落ちリハビリを受ける患者=12日、名古屋市千種区の東部医療センターで(川柳晶寛撮影) 新型コロナウイルスで入院した高齢者が、感染症は治っても体力低下などによりフレイル(要介護の一歩手前の健康状態)に陥る問題が指摘されている。入院の長期化によって健康状態の悪化が懸念され、厚生労働省も退院後にリハビリを受け入れる施設の確保など支援態勢の整備が必要とみている。 (福本英司、出口有紀) 「手足の運動しましょうね」。十二日、救急医療を担う名古屋市立大付属東部医療センターの病室。ベッドに横たわる八十代の男性患者が、作業療法士の尾藤和正さん(33)から、膝を曲げ伸ばしするリハビリを受けていた。
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