テーパリング(てーぱりんぐ、tapering)とは、薬剤などを少しずつ減らすことである。漸減法。一度に中止すると副作用の危険性がある薬剤などに対して行われる。 引用参考文献 1)平井みどりほか編.薬物治療学.化学同人,2009,270.(ISBN9784759812695)
旭川市東光の心療内科 あおぞらクリニックの菊地です。 向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。 ソラナックス®︎(一般名アルプラゾラム)とデパス®︎(一般名エチゾラム)はどちらも高力価の精神安定剤ですが、作用時間はソラナックス®︎の方が少し長いです。 その結果、デパス®︎の方が圧倒的な処方量を誇っています。 理由を単純化して説明すると、 ソラナックス®︎からデパス®︎へ変更されることが、反対にデパス®︎からソラナックス®︎に薬剤変更されることよりも多いために、結果としてデパス®︎の方に処方が偏ることに繋がっているのです。 付け加えると、デパス®︎は最も強い安定剤なので、デパス®︎が効かなくなっても、乗り換えるべき安定剤がないのです。 つまり、 ソラナックス®︎に限らず、他のすべての安定剤は、デパス®︎よりも弱いのです。 少なくとも臨床に携わる医師の行動の結果からは、ソラナックス®
【働き-1】 気持ちの高ぶりや不安感をしずめるほか、停滞した心身の活動を改善する作用があります。そのような作用から、統合失調症にかぎらず、強い不安感や緊張感、抑うつ、そう状態などいろいろな精神症状に応用することがあります。 【働き-2】 心の病気の一つ「統合失調症」は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気です。現実を正しく認識できなくなったり、思考や感情のコントロールが上手にできなくなります。幻聴など幻覚、妄想を生じることも多いです。 このお薬は、そのような脳内の情報伝達系の混乱を改善します。おもな作用は、ドーパミンとセロトニンという2つの神経伝達物質をおさえることです。2つをおさえることで、統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想、興奮)と陰性症状(無感情、意欲低下、自閉)の両方によい効果を発揮します。 統合失調症はめずらしくなく、100人に1人くらいかかる一般的な病気です。特別視することはありませ
公開日 2021.6.14 クエチアピンの効果 クエチアピン(先発医薬品名:セロクエル)はもともと統合失調症の治療薬として開発されました。 しかし、その後、双極性障害(躁うつ病)のうつ状態に効果あることがわかり、双極性障害うつ状態に対し広く使用されるようになりました。 双極性障害うつ状態以外にもうつ病、うつ病への増強療法、全般性不安障害にも有効(図1)であることから 1)、2)、3)、4)、症状に合わせ使用されています。 せん妄に対し使用されることもあります 5)。うつと不安の両方にバランス良く効果を発揮する薬です。 図1 クエチアピンの作用をゆっくり持続するようにしたのがクエチアピン徐放剤(ビプレッソ)です。 クエチアピン、クエチアピン徐放剤の保険適応 クエチアピンは日本では統合失調症のみの保険適応ですが、アメリカでは統合失調症、双極性障害躁病エピソード(躁状態)、双極性障害うつ病エピソ
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