書店をのぞくと「50代」をキーワードにした書籍を多く見かける。人生の折返し地点、サラリーマンであれば「定年=老後」という言葉もチラついてくる。家族のいる人にはパートナーや、子どもとの関係に大きな変化や転機が訪れるかもしれない。 「50代を迎えて、オレの人生は激変した」 と語る玉袋筋太郎(56)が、新著『美しく枯れる。』(KADOKAWA)を刊行した。 〈殿と相棒と離れ、独りになった。コロナ禍で(経営する)スナックには閑古鳥が鳴いた。初孫が誕生し、母親は施設に入った。カミさんは、オレに愛想を尽かして出て行っちまった〉(同書より) そんな玉袋が、人生の後半戦をどう歩くのか。50代からの生き方を教えてくれる。(前後編の前編) 【写真】「なんだかさ、人生ってのは難しいよな?」と、これまでの日々を振り返る 一読すると、同世代の記者が思わず共感してしまう項目がたくさん出てくるのだが、全ては玉袋が実際に